<リビングケミストリー>


「実験テーマ」みかんの皮むき

「サブテーマ」変わった皮むき

「実験目的」重曹(炭酸水素ナトリウム)を使い、植物組織に含まれるペクチンを溶かす。ミカンの皮の薄皮をきれいにむく。

「学習項目」

@  炭酸水素ナトリウム Aペクチン B酸と塩基 Cモル濃度

「準備物」「操作手順」WEB非公開:掲載情報は、指導者向けであり、一般への公開は危険を伴う場合もあるため、ネット上での公開は停止しています。詳細データは、各研修会や発表会にて配布しています。

「参考画像」 

房をばらした状態で加熱する

薄皮がみごとにむける

 

解 説」

1.  アルカリを活用:植物果実には粘性の高いペクチンが多く存在している。果実組織を結合させ、形を保つ役割を果たしている。ミカンの場合、房の皮と内部のさのう(果汁を含む小さな粒)の結合はもともと弱く、この間の結合をとりもっているペクチンを取り除くことで皮がむけやすくなる。ペクチンは、分子内に多くのカルボキシル基を持つ有機酸であるため、アルカリ溶液に溶解しやすい。ただし、工業的には、酸で細胞組織を軟らかくしておいた後、アルカリでペクチンを溶出させるという方法がとられているようである。

2.  炭酸水素ナトリウム:一般には重曹の名称で知られ、あく抜きやお菓子の膨張剤など、キッチンではお馴染みの薬剤である。炭酸水素ナトリウムは、水にはあまり溶けないので、水溶液は弱塩基性を示す。しかし、水溶液を加熱していくと、65℃を超えるころから熱分解反応が進み、二酸化炭素を放出し、炭酸ナトリウムとなる。炭酸ナトリウムは、水に良く溶けて、やや強い塩基性を示す。この塩基が植物組織中のペクチンと反応するのである。

     

2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2 

「参 考」



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編集:山田暢司