らくらく化学実験

リビングケミストリー
<基本コンセプト>
 いつでもどこでも化学を意識できる、生活習慣としての学習体験を設定する試み。
@授業の延長線上にあり、あらかじめ設定された課題に沿って自主的に取組むことも可能なもの。
A「体験不足」「学力低下」「理科離れ」への対応としての試み。
B教材の展開:実験のやりっ放しではなくて、授業の補完になるような演習問題とのセットで教材化を図る。
C素材は、入手容易で安全に扱うことが可能な物に限りる。通常の学校に常備されている器具・試薬も許容する。
Dweb公開を前提にする。
E各自素案を作成、持ち寄ることを繰り返す。データが一定量集まるようになってきたら、おおまかなテーマ項目を割り振る。
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1.        <第一回:協議事項>

(1)   研究テーマについて:「リビケミ」でいい?クッキングケミストリーやキッチンケミストリーというのはあるが・・・。「リビング」というのは一般的には家族が一同に会する場所という感じでいまひとつか?しかし、独自性はあった方が良いということもある・・・。

(2)   コンセプトは?:パソコンやデジカメなどの機器がこれだけ普及している時代です。こういう実験の画像を収録してまとめました、というお決まりパターンの上にどのような「研究テーマ」を掲げることができるかが大切。「リビケミ」の狙うところがわかりにくいが、現状では「なあんだ、いわゆる生活化学」か・・・という捉え方でも良いのではという意見も。しかし、いずれは次のような観点から、より発展させていきたいものです。

    観点1:いつでもどこでも化学を意識できる、生活習慣としての学習体験を設定する試み。ただし、授業の延長線上にあり、あらかじめ設定された課題に沿って自主的に取組むもの。

    観点2:「体験不足」「学力低下」「理科離れ」への対応としての試み。学校で提供できる学習機会や教材の工夫には限界があり、授業の工夫や教育課程を議論しているだけでは解決できないことも多いという前提に立つもの。

(3)   教材作成:基本の形式は?

a.      教材の展開:実験と演習のセットで、学校での実験と基本は同じ。

b.      素材:容易に実施、安全に扱うことが可能であるものに限る。

(4)   web公開は?:公開を前提にすすめていく。


2.        暫定的な割り当てテーマ:とりあえず次のテーマについて各自素案を作成、持ち寄ることにします。

(1)   たまげた卵:温泉卵のしくみ、殻を染めてみよう

(2)   華麗なる過冷却:熱パットや氷結サイダーで過冷却の実現

(3)   こんなクニャクニャ…こんにゃくをつくる:

(4)   奇跡の飛跡:放射線の飛跡:

(5)   胃腸薬を使って:

(6)   しおらしいしおり作り:アルカリ洗浄剤で植物の組織を溶かす:

(7)   氷が湯を沸かす?:水の三態:

(8)   リモネンパワー:精油で発泡スチロール再利用:

(9)   豆腐:

 

3.        「参考資料_1」:ホームページ「らくらく化学実験」で作成予定のメモページです、参考まで。スーパーで材料を入手できるという前提のものを集めてみました。「リビケミ」のテーマ項目にできるものがあれば、とりあえずこんなところから切り込んでみては?テーマ名はオヤジギャグですのであまり気にしないで下さい。

(1)   色々試そう:ナス、しそ、アカタマネギやムラサキキャベツでpH試験紙作成

(2)   苦労しないろうそく作り:

(3)   あわわ!発泡入浴剤

(4)   なんのこっちゃ:紅茶を使って

(5)   こんなクニャクニャ…こんにゃくをつくる:桑子

(6)   ジャンボなシャボン:

(7)   It’s a スノーワールド!枯れ木に??を咲かせましょう

(8)   わたしもワタ栽培

(9)   手前味噌ですが:味噌作り

(10)         ぴかぴか研磨剤

(11)         色層ができそう:ゴマ油など

(12)         いくら何でも!:コレステ吸収抑制ドリンクで

(13)         光る、ニンジン汁:

(14)         大胆なダイラタンシー:片栗粉でー

(15)         ゼラチンvs寒天:

(16)         PETでバター、ヨーグルト:

(17)         ご飯とうがい薬:

(18)         透明石けんを作る:

(19)         空き缶ポップコーン:

(20)         渦電流と1円玉:

(21)         凹面鏡でサバイバル:缶の裏で集光

(22)         カイロを使って:

(23)         針の磁化:

(24)         五円玉を通り抜けるパチンコ玉:金属の比重と運動エネルギー:

(25)         水中でも消えないろうそく:

(26)         方位記憶磁石:

(27)         圧力で溶ける氷:

(28)         ポリ袋花の舞:静電気

(29)         ナプキンで浄化装置 :

(30)         圧巻、空缶炭作り:

4.        「参考資料_2」:研究会誌には次のような文言を偉そうに掲載してしまいました・・・

4. 「参考資料_2」:研究会誌には次のような文言を偉そうに掲載してしまいました・・・
「リビングケミストリー」とは、生活の中に化学の学習体験を設定する試みである。生活の中に生かされている化学を学ぶことに違いはないが、単なる教材化から一歩進めて、生徒の個人的な学習体験の場を設定する方に視点を移したものである。生活体験と学習体験を結びつけ、いつでもどこでも化学を意識できる習慣を身につけさせるのを目的としている。
これまでも「生活」「日常」「身近な物質」等の教材化については多くの試みがなされてきた。このところ教科書においても、日常の生活との関わりで、様々な物質や技術についての項目が盛り込まれ、内容もかなり充実してきた。しかし、やはり授業の枠中での一方的な知識伝達の感があり、生徒個人の生活における学習体験を重視したものはあまりないように思われる。また、学校での実験は、予算や施設設備の関係で十分ではなく、特に、有機化学の内容は生活と密着する内容が多いのにもかかわらず、手間と時間の制約を受ける傾向がある。例えば、デンプンと酵素の働きについての実験などは、水飴を作らせる程度のことでも二の足を踏んでしまう。学ぶ必要性と実験の実施し易さは必ずしも一致せず、指導する立場の教師に判断が任させている。至極当然のことではあるのだが、これらは古くてなお新しい現実の問題である。
そこで、学習内容の補完として、家庭で身の回りの物質に触れながら化学の学習を深めていけるような教材の開発に取組むことを考えてみた。自主課題学習のイメージを持つかもしれないが、それよりも少し学校の授業内容に近いものである。あらかじめ設定された課題に沿って学習をするもので、授業の延長線上という設定である。発展的な内容も含み、生徒個々の意欲に応じて、学校の時間割的な制約を受けることなく取組むことができる。もちろん、家庭学習であるからある程度の自由度は保ち、自主的に課題を見つけることも排除はしない。火気使用も含まれるため危険性もあり、材料入手等、家族の理解と協力も必要である。しかし、個人の責任を自覚させることも大切であり、自学自習の成果を教師が個別に評価するという新しい学習スタイルも生まれるかもしれない。これらの試みを通じ、生活の中で物質に触れ、化学の学習の補完と再構築を図るという学習習慣が形になってくれればという期待をこめて、研究テーマを「リビングケミストリー」としたわけである。
我々の生活は、豊富な化学の素材に囲まれ、実験場としても恵まれた環境を有している。キッチンは最良の実験場となるであろうし、朝シャンの洗面所、風呂場、トイレ、居間、タンス、玄関や庭まわりまで、リビングケミストリーとして生活そのものを化学の学習、授業の復習の場とすることに困難はない。キッチンではクッキングケミストリー、衛生面ではサニタリーケミストリーのように細かく分けても良い。要は、ITやアミューズメントに溢れた便利快適な生活にどっぷりつかっている生徒に、生活の中に生きている化学の素材に目を向けさせ、学習機会とするのである。
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編集:山田暢司