らくらく化学実験/Fun Chemistry Experiment

     かんたん寒天型取り工作

「サブタイトル」
寒天で型取りしたキャンドルを作る

「実験概要」
寒天を溶かして冷えて固まる前にトウモロコシなどの野菜を入れておきますと野菜の型がとれます。そこにろうそくを溶かし込んで固めるとしゃれたオリジナルキャンドルのできあがり。見かけは野菜そのものですが、点灯すれば立派なキャンドルです。

「キーワード」寒天 パラフィン


「画 像」
完成品:どうみてもトウモロコシ     ロウを流し込む           寒天で型を取る


「動 画」


「準備・操作・補足・注意事項」
WEB非公開


解 説」
 販されている寒天にはいろいろなタイプのものがあるようです。ひときわ目を引くのがパリパリと乾燥した棒状の寒天。リアル感があって良いのですが、一旦湯に戻してから煮立てたりと本格料理向きです。実験としては手間がかかりそうなので、粉末状の既製品使うことにしました。
 寒天(かんてん)は、テングサ(天草)やオゴノリなどの紅藻類の成分を一旦凍結してから乾燥したものです。凍結させて乾物にするとういう製法ですが、たまたま屋外に捨てたトコロテンが屋外で凍結と溶解を繰り返して乾物となったものを、再度トコロテンの材料としたら臭みが抜けているものができたということがきっかけになったそうです。また、寒天の呼び名は、寒空に干すという製法に由来するようです。テングサを原料とする寒天の場合は、漂白したのち煮沸して成分を抽出します。成分のほとんどはアガロースやアガロペクチンなどの多糖類からなる食物繊維で、ヒトの消化酵素ではほとんど分解されないためダイエタリーフードとして好まれています。


 寒天の主な化学成分はアガロース(agarose:寒天は英語でagar)と呼ばれる、糖が長く直線状につながっている物質です。セルロースに似ていて、分解されにくいことから食物繊維に分類されますが、アガロースは2種類の糖(ガラクトースとアンヒドロガラクトース)が交互につながっています。このアガロースは、水素結合により水分子と結合しやすく、鎖状の分子の間に多量の水分子を吸収して網状の層を形成します。この網状の層が安定性を持つので、あのような独特の形状を保つのです。
 寒天は食品の他、生物の研究で「寒天培地」として様々な実験に活用されています。例えば、タンパク質がアガロースの網目を移動する速度の差を利用する電気泳動法が有名です。ちなみに、寒天と同様にお菓子の材料として使われるゼリーがありますが、こちらは形状や性質は似ていているものの動物由来で、化学的には全く異なる物質です。


【管理者】山田暢司
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