○必要な場面で活用できない知識は無用の知識

 学習によって一旦獲得した知識は、断片的な短期記憶として一時保留されるのだが、、一晩寝ると7割
()が忘却の運命をたどるという記憶理論があるそうだ。これは有名なエビングハウスの「忘却理論」よるもので、要するに短時間に復習や活用しないとせっかく得た知識が「パア」になってしまうというものだ。一時記憶として保留された知識は、完全に忘れ去られてしまう前に、何らかの活用(生活への関連づけや強い学習動機)をしていかないと、必要な場面で役に立たないという至極当然のことなのだ。

 試験の直前に詰め込んだはずの学習内容がしばらく経つと全く忘却され、「あれ、そんなことやったけ?」とか、問題集を終わりまで順序よく仕上げたのに、前のほうはすっかり忘れ去っている、アレだ。この「忘れる」ということには、個人差が多少あるかもしれないが、学習効果はアタマの良さよりも、はるかに復習の「仕方」に影響を受けるという考えだ。単に「同素体の例→ダイヤモンド」のように棒暗記しても、ほとんどの場合は忘却される運命にあるのだ。「炭素原子の結合の仕方」を図にしたり、「ダイヤ」の歴史や「フラーレン」の社会生活での活用に着目することで、より知識は強固になり、「短期」記憶から「長期」記憶にシフトされていくのだ。
 必要な場面で最大限に知識が活用できるよう、復習の仕方を工夫していくことが大切という結論。だ・か・ら、解説プリントを作成してしつこく復習させたり、「次」への動機付けをやったりする必要があるわけなのだ。


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Script by 山田暢司