○このまま年を越してよいものだろうか:千の風に乗って年を越す魂の多いことであろう

 NHK『坂の上の雲』の第3部も始まってしまい、来年の『平清盛』PVもちらほら目にするようになっている。特に今年は、千の風に乗って年を越す魂も多いことであろう。まだ17歳かそこらの諸君にとっては、年を越すことは単なる通過点程度に思えるかも知れないが、一定の時を経ると通過点が時には『痛禍点』であったかのように思えるのである。

 男クラ2年生を暗黒時代にしないようにと気合いを入れたつもりの新年度であった。しかし、今や遙か彼方のむなしい遠吠えに思えるようである。担任としては、担当授業学年が1年生であるため、HRと掃除の時にしか現れず、この学年の授業を担当していないので、どれほどの成長があったのか不明・不審・不信・不振・腐心なのである。ただ、相変わらずHRで念仏のように説教し続けていることであるが、諸君等を巡る情勢は実に厳しいものがある。

 これまでは、少子高齢化、年金や保険制度の劣化、赤字国債1000超兆円、途上国の振興猛追・・・不確定要素があふれ、激動の21世紀をたくましく生き抜くために・・・などと、通り一遍の説教で事足りた。しかし、これから先は、単なる脅し文句では済まないのである。2年前のリーマンショックは1929年の大恐慌以来、100年に一度の災禍と言われた。これだけでも、世の中がひっくり返るような決定的な衝撃だった。ましてや、高校生の進路にとっては然り。ところが、1000年に一度の大震災+未経験の原発事故が加わり、我が国は上へ下への大混乱。そこに今後は、TPPを巡る大変革が進行しつつあるのである。

 学校では、来年度から新教育課程の生徒が入学してくる。例えば、薄ペラい体験授業型、理科総合Aのような教科は駆遂され、570ページもある化学の教科書までも登場するのだ。諸君等は、ゆとりのまっただ中で、ぼんやりのんきにやり過ごすことも、まあまあ許されてきたのだろうが、社会に出れば上の世代からは比較され、下から上ってくる学力復興世代からも追撃されるのである。この、まさにサンドイッチ状態のジェネレーションに属するということに気づいているだろうか?冷静なる自覚が必要である。普段の様子からは、現実逃避しているとしか思えない者も少なくないが、『逃避』は出来ないのである。この世代は、そういう世代だと覚悟したまえ。21世紀をたくましく生き抜くために、である。

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Script by 山田暢司