○モチベーションがすべて!偶然で結果が出せるものか?

 この通信にある2枚の写真に10名の・・高校生が写っている。3年ほど前に担当した理系学年の、とあるスナップである。右上はご存じ東京大学のサイエンス講座の後の赤門前、右下は埼玉大で化学グランプリ予選に参加した時の画像である。サイエンスイベントへは、特に参加を強制した訳ではなく、自主的な参加を促して、自分がそれならと申し込み、引率しただけのことである。たまたま引率して写真に写っている生徒10名のその後の経過は、結果として、10名全員が国立大学に合格、入学を果たしている。もちろん、順風でばかりではなく、中には今春2浪までして埼玉大に入学を果たした女子生徒もいる。では、たまたま、10名全員が国立大学に合格する確率はどれだけであろうか。たまたま、サイエンスイベントに申し込んだ・生10名全員が国立大に合格するというのは偶然だろうか、ということである。もっとも、その学年の理系クラスは、担任していた理系男クラだけで13名の国立大(うち埼大6名)をはじめ、東京理科大+MRACHののべ合格者が多数いたので、特別なことではないという見方もできよう。
 
 
では、彼らが全員、高校入試時から成績が突出していたかといえば否である。中には、評定平均が3.0も危うい猛者、スポーツ万能の県大メンバーもいれば、部活辞めて帰宅組もいた。個人情報ゆえ、詳細は述べられないが、家庭環境も様々で、とても恵まれた家庭に育ったとは言えない生徒も少なくなかった。塾予備校通いは決して多くないクラスだったが、様々であった。しかし、ただ唯一彼らに共通していた要素がある。それは「モチベーション(動機)が高かった」ということである。いろいろ事情はあるけれど、やる気だけは決して引けをとらない、やる気満々生徒が多かったという印象である。やる気さえあれば相当の事が成し遂げられるという事実である。これこそが、引き出されるただひとつの結論である。担任として、・・高校の進路指導で最も重視すべき結論は、これであると確信している。

 部活動でも同じだろう。部長や副部長、レギュラーメンバーの方が、一般的に成績が良いという事実をどう考えるか?土日練習など時間拘束が厳しい部活、通学時間の長い生徒の方が時間の使い方が上手で、皆勤賞が圧倒的に多いという事実。これらの事実から得られる結論は明らかであろう。要するに、「人よりもがんばる」「責任を果たす」「負けたくない」「評価されたい」「ちゃんと成し遂げたい」という欲求が、学力にも好影響を与えるという事実である。他の学校でも似たような傾向はあるのだろう。少なくとも、・理系クラスではそのような法則が成り立つようなのである。

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Script by 山田暢司