○未来を構想する意志を持とう!
 
 学級通信もこれで最後になるが、返す返す残念なのは、2年生の担当授業を持てなかったこと。せめて週2時間でも化学の授業があれば、新しい技術の紹介や科学の世界の動向、担任としての影響力も、もう少し違う展開になっていただろう。
 個人的希望としては、3年の化学U担当に専念し、得意の有機化学実験や化学の入試演習に取り組みたいというのが希望であった。しかし、この2年間は、受験化学よりも、高校入学時に理科の導入役を果たす役割に徹してきたつもりである。学校全体の底上げと理系を目指す生徒の育成のための試行的実践であり、全国に例のない「実験を中心にした理科総合A」は、十分にその効果があったと確信している。
 今年の1年生についても着実に成果は挙がっているし、必ず狙い通りになるはずだ。今後の成長が楽しみである。新年度から、理科総合Aが廃止され、理科総合Aのような実験導入的な科目をやめて、生物基礎・化学基礎がそれぞれ2時間ずつ導入される。この路線変更が、どのように展開していくことになるであろうか、しっかりモニターしていきたいと思う・・・。

 さて、女子が多い学年にも関わらず、選択科目数の関係で、2年生で男クラ編成になったが、3年進級では、多くの生徒が理系男クラに集まるものの、それぞれ別のクラスに属することになる。どのクラスになっても。新しい仲間とともに、そのつながりを大切にし、母校を大切にしてもらいたいと思う。
 
 これまで、リーマンショック、震災・原発・TPP・ゆとり最終ステージ世代などと、生々しくも厳しい表現を生徒の自覚を促すために使ってきた。しかし、本心はちょっと違うところにある。この厳しい環境を、マイナス要因ととらえず、ピンチの後にチャンスが巡る、底値のあとに高値、苦あれば楽あり、というようによりポジティブに考えてもらいたいのである。
 待ちぼうけの歌を知っているか?待って守るだけでは勝てない、自ら攻めて自ら手にするしかないのである。確かに、我が国日本国は、今世紀中葉に向かって間違いなく激動の時代を迎える。
 この国が恒久的に平和を全うできるであろうか?少子高齢化により経済が衰退し、我らの子孫が貧困を強いられることはないだろうか?グローバル化の中で技術立国・教育立国の地位が揺らぎはしないだろうか?資源争奪戦の中、誤ったエネルギー施策が選択されないであろうか?安全保障・危機管理の欠如から、他国からの侵略を招き、まさか再び悲劇に見舞われるようなことはないだろうか?世界に誇る日本の文化、自然、言語、歴史、伝統、慣習、象徴たる方々が永遠の存在であり続けることができるであろうか?心配ごとはつきないものである。

 し・か・し・である。諸君は、これら未曾有の変革期にあって、たくましく生きる力と知恵を自ら身につけていかなければならないのだ。そこには、未来を構想する意志が必要であるということなのだ。

 では、進級を祝して贈る言葉は次のとおり。毎度ですが・・・
 
  Where there's a will, there's a way.
 
  意志あるところに道は開ける (・・・明日があるさ、じゃないぞ!)
                           
                       祝進級 24.3.23 YAMADA YOJI

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