○半旗を掲げての新学年スタート:このすばらしき国の復興に尽くし、国家の形成者としての自覚を持とう!

 

 玄関前には、半旗が掲げてある。半旗とは、このたびの震災犠牲者に弔意を表すために国旗に黒い喪帯をつけたものである。ここで大きな事件事故、歴史の転換点となる事柄を10年単位で時代を遡って思い返してみる。約10年前のアメリカの9.11テロ、オウム事件と阪神淡路大震災、湾岸戦争とバブル景気と崩壊、オイルショック、高度経済成長、ベトナム戦争と学生紛争、東京オリンピック、朝鮮戦争・・・大東亜戦争の敗戦後66年間の歴史的事柄の中でも、今回の震災はまさしく超級の国家的な苦難と言えるものである。これまでの「戦後」は、あの日3/11をもって、「災後」に替わるだろうという社会学者もいる。諸君は、今まさに、そういった我が国の歴史的転換点にいて、たまたま高校生活の2年目を迎える事になったのである。これからどのような影響が出てくるだろうか、いろいろな考えが巡ってくるし、それぞれ思いはあるだろう。担任Y個人としても、教員生活のスタートが宮城県である立場からすると、今回の震災はまさしく人ごとではない。

 

 先日の卒業式、その後の入学式では黙祷の後、国歌が斉唱されたが、あらためて日本という国家の一員としての自覚を持った生徒諸君も少なくないだろう。我が国日本の現状はどうか?狭い国土で工場や耕作に向く平野はわずか17%しかない。鉱物等の天然資源は乏しく、主要エネルギー源の石油の99.4%を海外に依存し、農産物の自給率は先進国最低の30%台である。穀物の備蓄もほとんど無いから、いったん危機に直面すれば全国民全体が生命の危機に貧するのである。しかし、これまで持ち前の真面目さ、謙虚さ、手先の器用さ、アタマの良さで、繁栄を誇ってきたのである。幕末までチャンマゲと着物の鎖国が、明治維新後わずか数十年で世界の超大国にのぼりつめた。まさしく『坂の上の雲』を追うごとく驚異の発展を遂げたのである。一時期不幸な時代も経験したが、日本という国家は、世界史上、例のない成功をおさめ、抜群の安定した国家を形成し、世界中から尊敬とあこがれの対象となっているのである。他の国に無くて日本にあるもの・・・それは日本語という言語の上に特有の文化を有し、日本人であるという誇りを持った国民である。すべては、日本人特有の国民性と最高水準の教育のおかげである。確かに、半旗を掲げてのスタートは厳粛に受け止めねばならない。しかし、日本人が生まれながらに有する価値観・美徳は、こんな震災程度で揺らいでしまうことはないだろう。逆に、この危機をチャンスに変えてやろう、新しき国造りに挑戦してやろう、そういったことを考える契機にしてもらいたいのである。「ピンチがチャンスに!」とはまさしくこのことである。それぞれが可能な範囲で、このすばらしき国の復興に尽くし、国家の形成者としての自覚を持ち、貢献していって欲しいと思う。

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Script by 山田暢司